先日、旦那と話をしていて衝撃的な一言が!
「え?柏餅って葉っぱも食べるんじゃないの?」
私にとっては柏餅の葉っぱは”ただの飾り”なので、食べる人がいるなんて!と本当に驚いたんです。
でも、柏餅の葉っぱって食べるものなの?と疑問が残りました。
というわけで今回は、柏餅の葉っぱって食べるもの?柏餅を葉っぱで包むのはなぜ?柏餅と似ている和菓子の桜餅との違いは?ということについてお伝えします!
当たり前のように葉っぱを剥がして食べていた柏餅ですが、果たして葉っぱは食べるものなのでしょうか?
柏餅の葉っぱは食べる?
まずは、柏餅の葉っぱは食べるものなのかどうかについてです。
結論から言うと、柏餅の葉っぱは食べない人が多いです。
食べない理由としては、「いかにも葉っぱという感じで食べられると思っていない」という意見をよく聞きます。
では、柏餅の葉っぱは食べられないものなのでしょうか?
柏餅の葉っぱは食べられないわけではありません。
食べても体への害はほとんどないです。
ただ、食用として調理されているわけではないので、食べない人が多いというだけです。
実際、私も柏餅の葉っぱを食べたことはありません。
でも、お餅と葉っぱを剥がしにくいんですよね…。
そこだけが難点だな〜といつも感じています。
最近のスーパーなどで売られている柏餅は、葉っぱの絵が描かれたフィルムのようなもので包まれているものもありますよね。
柏餅の葉っぱは、食べられないわけではないけれど、食べない人が多い!ということですね。
柏餅を葉っぱで包むのはなぜ?
では、そんな食べる必要のない葉っぱでお餅を包むのはなぜなのでしょうか?
柏餅を柏の葉(またはサルトリイバラ)で包むのには、次のような理由があります。
・縁起をかついでいるため
・汚れた手でも食べられる
柏餅の本来の作り方では、餅を柏の葉で巻いてから蒸します。
こうすることで、柏の葉っぱの香りが餅につき、香りの良いお餅を食べることができるからです。
通常葉っぱは餅と一緒に蒸すと茶色っぽい色になるのですが、スーパーなどで売られている柏餅の葉っぱは鮮やかな緑色のままですよね。
この場合は一緒に蒸さずに最後に葉っぱを巻いているだけので、香りづけというよりは見た目の鮮やかさや柏餅の雰囲気を表現する意味で使われています。言ってしまえば、ただの飾りですね(笑)
それから、柏の葉は新しい芽が育つまで古い葉が落ちないということから、「子孫繁栄」という縁起をかつぐ意味もあります。
このことから、端午の節句であるこどもの日に柏餅をお供え物として準備するようになりました。
そして昔の人は、畑仕事の合間に汚れた手でも食べられるようにと柏の葉を巻いてお餅を食べていたという言い伝えもあります。
また、柏葉には雑菌を繁殖させにくい作用があり、腐敗防止の効果もあります。それだけでなく、葉っぱで包むことによって外気に触れないようにして乾燥から防ぐ意味もありました。
なんとなく巻かれているだけかな〜と思っていましたが、こんな風に理由が色々とあるんですね!
柏餅と桜餅の葉っぱの違いは?
柏餅と似ていてよく比較されるのが桜餅ですよね。
柏餅の葉っぱは食べなくても、桜餅の葉っぱは食べる、という人もいるのではないでしょうか?
柏餅の葉っぱは主に香りづけのために使用されていますが、桜餅の葉っぱ(さくら葉)は「食用」とされています。
桜の葉は生の状態だと香りがないのですが、塩漬けにすることで香るようになります。
桜の葉を塩漬けにして、甘い和菓子とこの葉っぱのしょっぱい塩味がちょうど良い具合になるように各和菓子屋さんでは味付けがされています。
柏餅も桜餅もどちらも葉っぱは香りづけのために使用されています。
ですが、柏餅の葉っぱはあくまでも香りづけのため、桜餅の葉っぱは食用として塩漬けにされている、という違いがあります。
ただし、桜の葉も結局は葉っぱなのであまり食べすぎると消化によくありません。食べ過ぎないように注意してくださいね。
まとめ
今回は、柏餅の葉っぱについて主にご紹介してきました。
結局のところ、柏餅の葉っぱは食べられないわけではありませんが、食べないという人が多数派です。
理由としては、「いかにも葉っぱ」という感じで食べる気にならないという意見が多いですね。
柏餅の葉っぱは、香りづけだけでなく「子孫繁栄」の縁起担ぎ、汚れた手でも食べられる、腐敗防止や乾燥防止など、様々な意味があって使われています。
ただなんとなく巻いているわけではないんですね( ´∀`)
桜餅の葉っぱは食用として塩漬けにされているので、食べる人も多いです。甘い和菓子としょっぱい葉っぱの味わいが楽しめるお餅です。
柏餅も桜餅もどちらの葉っぱも消化しやすいものではないので、食べるのはほどほどにしましょう。