今年の夏も暑くなりそうですね!
暑くなってくると気をつけたいのが熱中症です。
総務省のデータによると、2016年5月〜9月の間に熱中症で救急搬送された人の数は、50,412人。特に、この時期の平均気温が高くなった西日本・沖縄で多かったようです。
このデータから、気温が高くなるとそれだけで熱中症の原因になることがわかりますね!
熱中症は気づかずに放っておくと死亡する可能性の高い危険な病気で、しかも誰でもなる可能性のあるものです。
今年の夏を乗り切るためにも、熱中症について原因と症状、予防方法をチェックしておきましょう!
私がなるべくわかりやすく解説します(^o^)
熱中症の原因となる環境は?
熱中症の主な原因は、様々な環境によって体に熱がこもってしまったり急激に汗をかいて体内の水分が足りなくなるなど、体温調節機能がおかしくなってしまうことです。
人間は、食事や運動をすると体内で活発に熱を作り出します。また、作り出した熱を汗などに変えて体の外に出す仕組みも持っています。
この仕組みのおかげで、人間は体温をある程度一定に保つことができます。
しかし、長時間気温の高い場所にいたり、水分補給ができないとこの体温調節機能が正しく働かなくなってしまい、熱中症につながります。
熱中症が起こりやすくなる環境とは、どんな環境でしょうか?
まず、気温と湿度が高く日差しが強いこと。
気温が高く、日差しが強いと、体温があがりやすくなります。
フライパンでお肉が焼かれているのと同じ状態ですね( ゚д゚)
また、湿度が高いと体温調節のためにかいた汗が蒸発しにくいので、結局、体内の熱が発散されていない状態になってしまいます。そして、熱が発散されないと汗を更にかく、でも汗が蒸発しないので熱が発散されない…という悪循環になってしまいます(;o;)
そして、そもそも健康ではない状態であること。
例えば、風邪をひいていたり持病があったり、寝不足や運動不足など、体が健康でなければ体温調節機能もうまく働きません。
高齢者や乳幼児はそもそも体温調節機能が低いので、熱中症になりやすいと言えます。
そのほか、激しい運動の最中や炎天下での作業中、水分補給をしていないなどの状況も熱中症の原因になります。
熱中症を起こしやすい環境とは、
・高温多湿、日差しが強い
・そもそも健康ではない状態
・激しい運動や炎天下での作業、水分補給をしていない場合
これらの条件がそろっている状況です。
熱中症かな?と思うような体調の変化があれば、まずは原因となりそうな環境になっていないか確認してみてください!
熱中症の主な症状と4つの段階
熱中症の主な症状は、
・頭がボーッとする(集中力・判断力の低下)
・頭痛
・汗を大量にかく
・吐き気、嘔吐
・体のだるさ
などが挙げられます。
でも、これらの症状は汗に関するもの意外は普段の生活でも起こる症状ですよね。
実は、熱中症には4つのタイプがあります。
症状が軽い順に熱失神・熱けいれん・熱疲労・熱射病といいます。この4つをまとめて「熱中症」と呼んでいます。
◆熱失神
暑さで血管が広がると、血圧が低下し、脳に送られる血液の量も減ってしまい、熱失神の原因となります。
症状は、めまい、顔面蒼白、脈が速くて弱くなる、一時的に失神するなどがあります。
◆熱けいれん
汗を大量にかき、水分だけを補給した場合に起こります。
汗として排出されるのは、水分だけでなく、塩分も含まれます。そのため、水分だけを摂って塩分を摂らないと血液中の塩分濃度が低下します。電解質のバランスが崩れ、足・腹部・腕の筋肉に痛みを伴うけいれんが起こります。
◆熱疲労
大量の汗をかくことで、水分も塩分が共に足りなくなり重度の脱水症状を起こした状態です。
ただし体温調整機能はまだ働いているので、汗はかきます。
症状としては、身体がだるい、嘔吐、頭痛、集中力・判断力の低下などがあります。
熱けいれん同様、衣服をゆるめて風通しを良くし、涼しい場所で水分補給を行ってください。
◆熱射病
簡単に言うと熱疲労が更に悪化した状態です。
脱水症状が悪化、体温調節機能が働かなくなるため汗もかかなくなります。
意識障害(呼びかけへの応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)などの症状もみられます。
熱射病は、命の危険がある状態です!必ず救急車を呼んで早期対応を心がけましょう!
ほんの10数年前まではこの熱射病が夏場の大敵とされていました。
私が小学生の頃なんて、夏場は「熱射病になるから、帽子をかぶりなさい!」なんてしょっちゅう言われてたくらいです。
実は去年、私の主人も去年の夏、熱中症になりました(ヽ´ω`)
原因はおそらく疲労による体調不良と暑い場所での長時間労働だと思います。
とにかく体がだるく、頭痛、吐き気がすると訴えていました。
熱中症は、気づくのが早ければ早いほど軽症で済みます。そのために、熱中症のサインを知っておきましょう。次の症状が出ていたら要注意です!
・口が強く乾く
・めまい、たちくらみ
・脈が早くなる
・身体の一部がけいれんする
・身体がだるい
・頭痛
・吐き気、嘔吐
・頭がボーッとする
熱中症かも?と少しでも思い当たることがあれば、無理はせずにまずは涼しい場所に移動して、水分補給を行いましょう!
今すぐできる熱中症の予防方法
熱中症は、普段からちょっと気をつけるだけで予防できます。
熱中症になる主な原因は、
・高温多湿な場所に長時間いること
・水分補給が充分でないこと
です。
この2つに特に気をつけておけば、熱中症にはなりにくくなりますよ(*´∀`*)
まず、高温多湿な場所に長時間いることを避けるために、外出時は、
・帽子をかぶる
・日傘をさす
・涼しい場所に移動する
これらを意識しましょう!
帽子はつばが広いもの、日傘はUVカット加工のあるものを使えば、熱中症だけでなく紫外線対策にもなるのでオススメです!
屋内で過ごすときも、
・定期的に窓を開ける
・クーラーや扇風機を利用する
などして、室内の気温が高くなりすぎないように注意してください。
窓を開けることで、新鮮な空気に入れ替えることもできます。
また、水分補給するときに注意したいポイントは、
・喉が渇く前に水分を摂ること
・水だけでなく塩などのミネラルも摂ること
を意識してください。
人間は、喉が渇いている時点ですでに水分不足になっているといわれています!
また、けいれんしている症状が出る場合はミネラルが足りていない証拠になります。けいれんする前に、塩飴を舐める、OS-1と呼ばれる経口補水液や生理食塩水を摂るようにするといいですね(^o^)
◆生理食塩水の作り方
生理食塩水とは、0.9%の食塩水のことです。体液の浸透圧と同じ濃度なので、身体に優しい食塩水です!
0.9%の食塩水と言うと難しく聞こえるかもしれませんが、100mlの水に対して小さじ一杯程度(5g)の食塩を混ぜるだけ、とお手軽です。
ただ、水といっても水道水を使うのはオススメできないので、一手間かけてより安全なお水にしましょう!
<準備するもの> 作るときはやけどに注意!
・500mlのペットボトル
・水道水:1リットル
・食塩:小さじ一杯
(1) 水道水1リットルを沸騰させる
(2) 沸騰したお湯を冷ます
(3) 冷ましたお湯でペットボトルを2回ほどゆすぐ
→100mlくらいいれてシャバシャバさせればOK
※お湯が熱いとペットボトルが変形する恐れがあるので充分冷ましてください!
(4) ペットボトルに冷ましたお湯を100mlくらい入れる
(5) 食塩を入れて溶かす
(6) ペットボトルがいっぱいになるくらいお湯を注ぐ
→→→完成・:*+.\(( °ω° ))/.:+
熱中症は予防することで、発生を抑えられる病気です。
普段の生活で少し気をつけるだけでいいので、熱中症で倒れてしまう前に、予防をしましょう!
まとめ
夏に怖い病気の熱中症は、誰にでもなる可能性があり、下手したら死に至る恐ろしい病気です。
そんな熱中症は、普段の生活で少し気をつけるだけで充分予防することができます!
夏場に少しでも身体がだるい、頭痛や吐き気があるなどの症状が出たら、無理をせずに涼しい場所で休むのが一番です!
常に水分補給を意識しましょう(*´∀`*)
熱中症を予防して少しでも熱中症で倒れる人が少なくなることで、本当に救急車が必要な人が助かることにもつながると思います!
自分の体調と相談しながら、夏のレジャーを楽しみましょうね(о´∀`о)