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食中毒の主な症状は?菌の種類別の症状は?対処法に下痢止めは効く?

バイキンのイラスト

冬に比べて夏場は食べ物が腐りやすかったり、傷みやすかったりと食中毒が気になる季節ですね。

私は幸いにも食中毒になったことはないのですが、友人からの体験を聞くと本当にツラそうだな…と思っています。

食中毒って、吐き気と下痢の症状が一般的なのかなと思っているのですが、食中毒の菌によって症状も様々なようです。

今回は、食中毒の主な症状と菌の種類別の症状、対処法についてお伝えします!

食中毒の主な症状とは?

食中毒の主な症状ってどんなものがあるのでしょう?

食中毒の原因は大きく分けて2種類、細菌そのものによる「感染型」細菌の毒素による「毒素型」とがあります。そのほかウイルスによるもの、自然毒によるもの、化学物質、寄生虫によるものなどがあり、その症状は原因によって様々です。

食中毒になったときに見られる主な症状は、嘔吐と下痢です。そのほか腹痛や発熱がみられることもあります。

また、特殊な症状として腸管出血性大腸菌O-157などは出血、ふぐ毒、ボツリヌス毒素などの神経毒は呼吸停止となる場合があります。

まずは、嘔吐と下痢が止まらないなどの症状があれば食中毒を疑ってみましょう!

 

食中毒の菌の種類別症状!

食中毒の主な症状は、嘔吐と下痢ですが食中毒菌によって症状も様々です。食中毒菌による症状を見ていきましょう!

 

「感染型」の食中毒菌の症状

◆サルモネラ属菌
主な症状:
腹痛、水様性の下痢、発熱(38℃~40℃)、脱力感、倦怠感

◆カンピロバクター
主な症状:
腹痛、下痢、発熱(40℃)、嘔吐

◆病原性大腸菌
主な症状:
腹痛、下痢、発熱(38~40℃)、嘔吐、頭痛

◆腸炎ビブリオ
主な症状:
激しい腹痛、下痢、発熱、吐き気、嘔吐

◆ウェルシュ菌
主な症状:
腹痛、下痢、嘔吐(発熱は少ない)

◆ノロウイルス
主な症状:
激しい吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱(38℃以下)

 

「毒素型」の食中毒菌の症状

◆セレウス
主な症状:
嘔吐型:吐き気、嘔吐、腹痛
下痢型:腹痛、下痢

◆黄色ブドウ球菌
主な症状:
激しい腹痛、腹痛、下痢、発熱はすくない

◆ボツリヌス菌
主な症状:
吐き気、嘔吐、視力障害、言語障害、えん下困難、呼吸麻痺

基本的には、嘔吐と下痢が主な症状ですが、発熱があるものやないもの、視力障害や呼吸麻痺など特殊な症状が出る場合もあるので注意が必要ですね!

 

食中毒になったときの対処法は?下痢止めは効く?

食中毒かも?と思った時の対処法をお伝えします!

軽い吐き気や便が少しゆるい程度であれば、脱水に注意して家でおとなしく経過観察する程度でいいでしょう。下痢や嘔吐で水分を失うと脱水症状になってしまうので、水分摂取を心がけてください。
水分だけでなく、ミネラル分も一緒に摂取するためにスポーツドリンクを飲むのがオススメです!

また、何かを食べるときは、うどんやおかゆなどの消化に良いものにしてください。

ビオフェルミンなどの市販の整腸剤を服用してみるのもよいと思います。
ただし、下痢止めはかえって悪化させることもあるので、安易な服用は避けるようにしましょう!
食中毒で下痢になるということは、胃腸に入った菌を体外に早く出す目的があると考えられるので、下痢止めを飲むとその目的の妨げになる可能性があります。
薬を服用するのに不安がある場合は、医師の診察を受けてください。

食中毒は軽い症状であれば、時間の経過とともに自然におさまります。

しかし、下記のような症状があれば、すぐに病院で診察するようにしてください。

◆すぐに受診すべき時
・嘔吐がひどく水も飲めない
・吐血
・便に血液が混ざる
・激しい腹痛がある
・息が苦しい

水が飲めないということは、身体機能が低下している可能性がありますし、血が出るという特殊な症状は重症化に近づいていることも考えられます。

 

まとめ

食中毒は、夏の気温が高い環境で増殖していく菌が体内に入ることで起こります。

誰にでも起こりうる症状なだけに、注意が必要ですね。

食中毒の主な症状は嘔吐と下痢ですが、食中毒菌によっては特殊な症状が出ることもあるので、おかしいな?と思ったら病院で受診した方がいい場合もあることを頭に入れておきましょう。

夏場は食中毒の危険が高まるので、手洗いや身の回りの食器をしっかり洗浄することが大切ですね!

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