病気

夏バテの症状は?病院を受診するタイミング、原因と解消法は?

お腹の調子が良くない女の人のイラスト

夏になると、それまであった食欲が急になくなったり、身体がだるい日が続いたりと、夏バテが気になる季節ですよね。

こんなに身体がだるいのは夏バテのせい?
それとも別の病気!?

なんて気になる人もいるのでは?

今回はそんな夏の体調不良である、夏バテについて、その症状と原因、解消法などをご紹介します!

夏バテの症状は?病院を受診した方がいい?

まずは、夏バテの症状についてです。
夏バテになるとどのような症状が出るのか、また、病院を受診する目安をお伝えします。

夏バテの症状

夏バテの代表的な症状は、

・身体がだるい
・食欲がない

という2点です。
なんだか疲れがとれない、暑くて食欲が出ないなどですね。

また、これらの症状以外にも、

・立ちくらみやめまい
・むくみ
・微熱
・吐き気
・イライラする

などの症状が出ることもあります。

夏バテをしてしまうと、夏風邪やうつ病などの疾患につながることもあるので注意が必要です。
夏風邪は、微熱が続き倦怠感があるほか、のどの痛みが強い、下痢をしやすいという特徴があります。また、汗を大量にかき、下痢になってしまうと脱水症状になる危険性も出てきます。

病院を受診するタイミング

身体のだるさや食欲不振といった夏バテの症状が強く、動くこともままならない、というときは病院へ行きましょう。

たかが夏バテ、と我慢せずに医師の診察を受けることで、夏バテだと思っていたが熱中症になりかけていた、という場合や、すでに夏風邪になってしまっている、ということも考えられます。

日常生活が困難だ、と感じるのであれば病院へ行き、診察を受けるようにしてください。

まずは、内科での診察で大丈夫です。

 

夏バテの原因は胃腸にあり!

では、夏バテの原因はどこにあるのでしょう?
夏バテの主な原因は3つあります。

(1)体内の水分とミネラルが不足する
夏場は、その暑さから体温の上昇を防ぐために大量に汗をかきます。汗をたくさん書くと、体内の水分だけでなく、ミネラルも出てしまうので、脱水症状になってしまうのが体調を崩す原因と言えます。

(2)冷たいものの食べ過ぎで胃腸が弱り食欲不振になる
冷たいアイスクリームや冷たい飲み物、冷製パスタ、そうめんなど、暑い夏には冷たい食べ物を食べてしまいがちです。その冷たい飲食によって胃腸が弱り、食欲がなくなってしまうだけでなく、食欲がないときに食べやすい冷たいものに頼ってしまうために、悪循環が生まれてしまいます。

(3)エアコンによる屋内外の気温差で自律神経が乱れる
屋外の暑さと屋内のエアコンによる涼しい場所の気温差に身体の体温調節をしている自律神経がついていけなくなるのが原因です。屋内外の気温差は±5℃くらいにおさえておきたいものです。

夏バテは、夏の気温による身体の体温調節機能がよく関係しています。また、お腹を冷やしたら風邪をひくとも言われるように、冷たい飲食で胃腸を冷やしてしまうと食欲不振になってしまい、必要な栄養も摂りづらくなるため、改善するのが難しくなってしまいます。

そんな夏バテを解消するための方法を次にまとめました!

 

夏バテの症状を解消するには?

夏バテを解消するためには、「こまめな水分補給」「温かいものを食べる」「適度な運動」「睡眠」です。

まず、脱水症状を防ぐためにも「こまめな水分補給」を心がけましょう。
ポイントとしては、のどが渇く前に水分を摂取することです。のどが渇く時点で脱水の初期症状と言ってもいい状態で、身体はSOSを訴えています。
ただ水を飲むだけでなく、汗として流れ出てしまうミネラル分も補給する必要があります。経口補水液や、麦茶などミネラルも一緒に摂れるもので水分補給をするようにしましょう!

そして、「温かいものを食べる」ですが、夏は冷たいものが食べたくなるため、栄養バランスもくずれがちです。
できれば、週1くらいで 細かく切った鳥肉とカツオ出汁でご飯を煮て雑炊を造ります。おろしショウガを入れたり、梅干しを入れてもサッパリとした口当たりになります。
あとはお味噌汁にシジミやアサリなどを使い、タウリンを取り消化器官を元気にします。栄養ドリンクなどは元気が出そうですがカフェイン・アルコールで一時的に元気が出たと錯覚させるだけで胃腸にはより負担がかかってしまいます。
冷たいものを食べるな、という意味ではなくなるべく少なくして温まるものを取ると食後に汗が引いたとき清涼感がありますし胃腸にダメージが残りません。

「適度な運動」のポイントは、軽く汗ばむくらいの運動量です。
汗をかく能力を高めることも「夏バテ」の予防につながります。軽く汗ばむウォーキングや軽いジョギングなどを15〜20分ほど行うと、汗腺が開いて汗をかきやすくなります。
真夏の日中は炎天下になっているので、熱中症のリスクが高く危険です。気温が低く、日差しも弱めの夕方以降に行うのがオススメです!
また、運動の前後によく水分補給をすることを忘れないようにしましょう。
良い汗をかくと、心地よい身体の疲れとともに良い睡眠にもつながります。

良い「睡眠」をとるためには、環境づくりが大切です。
夏は夜も暑く、寝苦しいですよね。
エアコンや扇風機を使って、自分が寝やすい環境をつくるようにします。ただし、1〜2時間で切れるようにタイマー機能を使うようにしてください。扇風機も必ず首振り機能を使い、身体の一点だけに風が当たるのを避けるようにします。
どちらも、身体を冷やしすぎないようにするためです。

また、屋内外での気温差を減らすために、何か羽織るものを1枚準備することも大切です。
オフィスやお店などの空調を勝手に変更することはできないので、羽織りものをすることで急激な冷えから身体を守るようにしてください。

 

まとめ

夏場はその暑さから、やる気が出ないことも多いですよね。

冷たいものを頻繁に食べると、それだけで夏バテにつながってしまうこともあります。たまには、香辛料を使った料理を食べるのも身体が元気になるオススメの方法です。

年々暑さも厳しくなっていきますが、自分の身体とうまく付き合っていくためにも、「冷たい・涼しい」に頼りすぎない生活をするのが大切です。
身体が冷えることは、体調をくずす原因になりますよ!

もし、夏バテのような症状で日常生活が困難な場合は、我慢せずに病院を受診してください。
もしかしたら、別の病気が見つかるかもしれません。

早め早めの対策で、今年の夏も乗り切りましょう!

-病気
-,