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花火の掛け声「たまや〜」の由来は?鍵屋との関係と現在の活動状況!

花火を見るとついつい口に出してしまうのが、
「た〜まや〜〜!」という掛け声ですよね。

ところで、なぜ「たまや」なのか知っていますか?
「たまや」だけでなく「かぎや」という掛け声があることをご存じでしょうか?

今回は、「たまや」「かぎや」の掛け声の由来と現存する「鍵屋」さんの活動状況についてをまとめてみました!

今でも活動している鍵屋さんは、年々進化を遂げていてスゴイんです。こんな発明まで鍵屋が!?という内容もあるので、ぜひご一読ください♪

花火のときの掛け声「たまや〜」の由来は?

花火が打ち上がると「たまや〜!」と掛け声をかけるのはなぜなのでしょうか?

実はこれ、「玉屋」という花火師さんの屋号です。

江戸時代に「鍵屋」という花火師の屋号がありました。その番頭をつとめていた腕利きの職人である清七が独立する際に、鍵屋の暖簾分けとして「玉屋」を開きます。
この頃の定番の花火大会で、今の隅田川花火大会の原形とも言われる「両国の川開き」のときに、鍵屋とともに玉屋は花火製作を担っていました。
この川開きに打ち上げられた花火を見た観客が、「よっ!さすが玉屋!」という意味合いで「玉屋ー!」と掛け声をかけていたんです。もちろん、「鍵屋ー!」と掛け声をあげる人もいましたが、この頃の人気は玉屋に軍配があがります。
その後、玉屋は火事を起こしてしまい、江戸を追われることになります。江戸時代の頃の火事は罪が重く、江戸から追放されてしまったんですね。そういうわけで、玉屋はわずか30年程でお店をたたんでしまいましたが、その人気は色濃く、掛け声だけ現在まで残っているというわけです。

ただ、鍵屋に関しては15代目が後を継ぎ、花火の技術をより一層みがきながら、現在も存在しています!

今でも「たまや」という掛け声があがるとは、よっぽど清七さんの腕が良かったんですね〜!
ちなみに、私も小学生の時からわけもわからず「た〜まや〜〜!」と叫んでいた記憶があります( ´∀`)

 

花火の鍵屋、現在はどうなってるの?

さて、こんな話をすると気になるのは鍵屋の方ですよね?
今では「かぎやー!」と掛け声をあげる人が少なくなってしまいましたが、鍵屋は今でも存在していて、花火大会でも成果をあげています。

そんな鍵屋の15代目を継いだのは、なんと女性!
天野安喜子さんという方が継いでいます。

天野安喜子さんは、花火を自然を舞台とした「総合演出」として、鍵屋の花火の特徴である質の高さを武器に、より地域にマッチするような演出を繰り広げています。

数十年前までは、女性が花火の世界に足を踏み入れること自体がタブーとされていたので、周りの男性職人とうまくいかないこともあったようです。
そんな逆境を乗り越えて、今では当主として100人分ほどの職人を統率して、花火大会を成功させています。

観客動員数日本一とも言われている江戸川区花火大会の花火を毎年鍵屋が担っていて、天野さんの統括により約1万4000発もの花火が夏の夜空に花を咲かせています!

女性ながらも取り扱いが危険な花火の世界と向き合い、長い歴史のある人気屋号の鍵屋15代目を継ぐなんて本当にすごいですよね( ´∀`)

そして、江戸時代からこれだけ長い間、観客を楽しませ続けている鍵屋も素晴らしいです!

 

花火の鍵屋の現在の活動は?

そんな鍵屋ですが、江戸川区花火大会のような大きな花火大会だけでなく、運動会開催の合図花火やイベントの締めの花火など、活動の幅は広いんですよ〜!

夏の花火大会だけじゃないんですね( ´∀`)

打ち上げ場所も、河川敷や広場のような広い場所だけでなく、船の上など様々な場所に対応しています。
長い歴史の中で、着々と技術が培われてきたからこそできる対応なんでしょうね!

最近特にポピュラーになってきた、花火と音楽の掛け合い、音楽花火にも力を入れているようです。
新しい時代に合わせた演出を取り入れているのも、素晴らしいですよね♪

鍵屋の取り組みで私が一番驚いたのは、打ち上げ花火をスイッチ式にした技術開発です!
鍵屋では、花火の安全性をより高くするために、それまで人が火をつけ打ち上げていた花火を、電気を使って点火を行なう「電気点火器」が開発されました。
昭和60年ごろから、花火への点火を遠隔操作できるように工夫して、安全性の高いものに進化させる取り組みをしていたのです。
花火の危険さを嫌という程知っている花火師さんだからこそ、考えられた技術なんでしょうね〜!
すごいです!

江戸時代から現代まで、進化を続けながら長い間観客を魅力し続ける、そんな鍵屋の存在が花火大会を毎年盛り上げてくれているんでしょうね( ´∀`)

 

まとめ

いかがでしたか?

「たまやー!」って呼びたくなるのは、花火師の屋号が由来なんですね!

残念ながら玉屋はもうありませんが、元々の鍵屋は今だに現役で花火を上げ続けています。
しかも、より安全性を高くするための技術開発や、時代にあった演出にも力を入れているなんて、素晴らしいですよね♪

これからの花火は「かぎやー!」の掛け声で楽しみましょう( ´∀`)

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