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二百十日の意味は?防災の日との関係と二百十日にまつわる祭りと小説

カレンダーの9月1日のところに「二百十日」って書いてあったんですよ。

何これ?と思いまして(´ー`)はて…。

 

9月1日って防災の日じゃないの?

二百十日ってなんなんだろ(´ー`)…。

というわけで、調べてみました!

今回は、二百十日って何?どんな意味があるの?ってことと、防災の日とかぶってるけどなんか関係があるの?ということ、
それから、調べててわかった二百十日に関連するお祭りや小説をご紹介します!

二百十日の意味は?

まずは、「二百十日」ってなんぞや?
ってことをご紹介しますね(・∀・)

二百十日(にひゃくとおか)とは…
雑節のうちのひとつで、立春から数えて210日目の日のことです。
これがだいたい毎年9月1日にあたるんですけど、うるう年なんかになると日付がずれて、8月31日になる日もあります。

雑節っていうのは、二十四節気(冬至、夏至、立春、立秋など)の他に、季節の移り変わりをわかりやすくするために定められた日のことで、節分や彼岸、八十八夜なんかも含まれます。

んま、つまり、立春からかぞえて210日目だから「二百十日」なわけです。

だから、その210日目になんかあんのかよ!?

って思っちゃいますよね〜( ´Д`)

実はこの、二百十日は農家の三大厄日のうちのひとつとされているんです!

三大厄日だなんて…。

あ、ちなみにあとの2つは、八朔(はっさく・旧暦8月1日)と二百二十日(9月11日頃)です。

なぜ厄日とされているかというと、昔からこの頃に台風が多く襲来し、農作物の収穫に大きく影響するからです。

特にこの頃は、稲の花が咲く頃なので風や水の被害には困っていたようです。

こりゃ、農家にとっては厄日ですよね( ´Д`)

二百十日っていうのは、台風が来やすいから風水害に備えておこう!という、昔の農家にとって1つの季節の節目だったんですね〜。

 

二百十日と防災の日は関係がある?

そうそう、私カレンダー見てて、この日って防災の日じゃないの?って思ってたんです。

二百十日と防災の日、かぶっとるやんけー!

まあ、二百十日は立春から数えて210日目なので、うるう年になると日付変わっちゃうんですけどね(・∀・)

二百十日は台風による風水害に備えようって節目の日だし、防災の日は関東大震災に由来してるし、なんとな〜く「防災」ってとこで関係してるかな?って感じですよね。
(防災の日についてはこちら→防災の日とは?

まったく関係ないよー!って思ってる人もいるみたいですが、

実は!関係あります(・∀・)

そもそも防災の日っていうのは、昭和35年(1960年)に制定されていて、由来は関東大震災なんですけど、

実は!関東大震災の前年は、伊勢湾台風によって大きな被害が出ていたんです。

そう!まさに二百十日!

つまり!
元々、二百十日と言われ台風に注意されていた時期に、関東大震災という地震による被害が出たために、もっと防災の意識を持とう!として制定されたのが防災の日なのです。

地震や台風は自然災害なだけにいつ起こるのかわかりません。
日頃から防災を意識するしかないんですよね(´ー`)

この二百十日は、防災の日とともに防災を改めて考える役割の日でもあるんですね〜!

 

二百十日にまつわるお祭りと小説

さて、二百十日は農家を悩ませる季節であることがわかりましたが、この二百十日にまつわるお祭りと小説があるので、ご紹介しますね!

まずは、お祭りから(・∀・)

二百十日の関連お祭り:おわら風の盆(富山県)

「風の盆」と呼ばれる富山県のお祭りです。

二百十日の台風襲来の時期に、収穫前の稲が被害に合わないようにと、豊作祈願として始まりました。

毎年9月1〜3日の3日間かけて行われるお祭りで、涼しげな浴衣に編笠で顔を隠し、歌い踊る姿が幻想的だと人気のお祭りです。

町全体で取り組まれるこのお祭りには全国にファンがいるほどで、三味線の音や揃いの浴衣を着て踊るその艶やかさに魅力があるんだとか…。

私も行ってみたい(・∀・)!

二百十日の関連小説:「二百十日」夏目漱石著

もう、タイトルそのまんま!

夏目漱石の著書としては、あまり有名ではない作品ですが、内容が全編会話形式になっていていてリズミカルに読めると評判です!

阿蘇山に登る2人の青年が、二百十日の嵐に出くわしてしまうお話で、夏目漱石の実体験を元に書かれた作品なんですよ〜(・∀・)

こちらも面白そうですね♪

 

まとめ

今回は、二百十日について取り上げてみました。

確かにこの秋の季節って、実りの季節であるとともに台風被害が多い時期ですね〜(´ー`)

防災の日とも合わせて、自然災害に対しての防災意識を高める必要があるな〜と感じました。

あ、ちなみに、
地震・雷・火事・オヤジのオヤジは「親父」じゃなくて「大山風(おおやまじ)」のことなんですよ!
大山風とは大風(おおやじ)とも呼ばれていて、「台風」のことです。

地震・雷・火事・親父ではなくて、地震・雷・火事・台風って意味だってわかると、なるほど納得!ですよね(o^^o)

 

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